人は、どこへ逃げても自分からは逃げられない。
若い頃の私は、遠回りをたくさんしました。
喧嘩もしました。
投げ出したこともありました。
逃げたこともありました。
「今は向き合いたくない。」
そう思ったことも、一度や二度ではありません。
当時は、それが自由だと思っていました。
しかし、人生を重ねる中で、一つのことに気づきました。
人は、どこへ逃げても自分からは逃げられない。
環境を変えても、
仕事を変えても、
付き合う人を変えても、
最後に向き合う相手は、いつも自分でした。
逃げた課題は消えません。
形を変え、
場所を変え、
人を変え、
また人生の前に現れます。
私は、それを何度も経験してきました。
だから今なら分かります。
人生は、向き合う覚悟ができた時から、本当の意味で動き始める。
若い頃は、
自由とは、誰にも縛られないことだと思っていました。
好きなように生きることが自由だと思っていました。
でも今は違います。
自由とは、
課題から逃げることではなく、
課題を乗り越えていくことで手に入るものだと感じています。
私は平坦な人生ではありませんでした。
遠回りもしました。
失敗もしました。
だからこそ、見えた景色があります。
人生には、高低差があります。
順風満帆な時もあれば、
立ち止まる時もあります。
しかし、その高低差があるからこそ、
人は遠くまで見渡せるようになるのだと思います。
昔の私は、
目の前のことしか見えていませんでした。
今は違います。
遠回りした道も、
失敗した日々も、
投げ出した時間も、
すべてが今の自分をつくる大切な道だったと思えるようになりました。
だから私は、
人生に悩み、
立ち止まっている人へ伝えたい。
焦らなくていい。
無理をする必要もない。
でも、
向き合うことだけは、後回しにしない方がいい。
人生は待ってくれません。
今日向き合わなかった課題は、
いつか、もっと大きくなって目の前に現れます。
だから私は、
逃げる時間より、
向き合う時間を選びたい。
その一歩が、
一年後の自分を助け、
十年後の自分をつくっていくと信じています。
若い頃の私は、
自由を探していました。
今の私は、
自由の意味を知りました。
人は、どこへ逃げても自分からは逃げられない。
だから私は、
逃げることをやめました。
人生は、向き合った数だけ自由になっていく。
河瀬昌良


コメント